基本情報技術者試験の難易度は?必要な勉強時間やおすすめの勉強法を徹底解説!

基本情報技術者試験の難易度は?必要な勉強時間やおすすめの勉強法を徹底解説!

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目次

  1. 基本情報技術者試験の難易度はやや高め、合格率は約25%
    基本情報技術者試験の難易度・合格率は?
    基本情報技術者試験に1発合格するのは約半数!ITパスポートは8割超
  2. 初学者が合格するために必要な勉強時間は約200時間
    IT知識が「全く」ない人・IT知識に自信がない人
    IT知識が「多少」ある人・ITパスポートに合格したがあまり自信がない人
    IT知識が「かなり」ある人・プログラミングなどの実務経験がある人
  3. 基本情報技術者試験の勉強で苦労したこと1位は「学習範囲の広さと量」
  4. 難易度高めの基本情報技術者試験、どんな問題がでるの?
  5. 科目B(午後)試験に苦戦する人が多い!
  6. 科目A(午前)試験免除を利用するのもあり!
  7. 基本情報技術者試験合格者の8割以上が過去問演習を推奨!
  8. シラバスの改訂に注意!過去問にプラスして予想問題に取り組もう
  9. 基本情報技術者試験は、過去問を中心に対策しよう!
  10. 基本情報技術者試験のおさらい
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「基本情報技術者試験の難易度が高そうで不安…」
「基本情報技術者試験合格にはどれくらいの勉強時間が必要?」
「IT知識やプログラミングの知識がなくても受かるの?」

このような不安や疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。

基本情報技術者試験は、ITパスポート試験よりもワンランク上の、システム開発の実務に関する出題がされる試験です。
仕事や学校で忙しく、まとまった時間を確保しにくいにもかかわらず、試験の難易度が高いと受験のハードルも上がってしまいますよね。

しかし、基本情報技術者試験は、IT知識に自信のない方でも、計画的に対策すれば合格できる試験です。

そこで本記事では、基本情報技術者試験の難易度や、事前のIT知識ごとに確保すべき勉強時間、試験対策のポイントなどを徹底解説していきます。

これらを参考に、ご自身に必要な勉強時間を知り、効率の良い対策方法を把握し、基本情報技術者試験の合格を掴み取りましょう!

基本情報技術者試験の難易度はやや高め、合格率は約25%

基本情報技術者の難易度はやや高く、合格率は約25%。4人に1人しか合格しない試験です。
同じ情報処理技術者試験の中のワンランク下の資格であるITパスポート試験では、合格率が50%なので、その差は歴然ですね。

基本情報技術者試験の難易度・合格率は?

※参考:統計資料|IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)

基本情報技術者試験の合格率は、約25%を推移しており、難易度はやや高めです。

令和2年度から合格率が上がっていますが、これには以下の理由が挙げられます。

  • 新型コロナウイルス感染拡大防止により試験が延期され、受験者が確保できる勉強時間が長くなった
  • CBT方式(会場に設置されたコンピュータ上で解答する試験方式)の導入により、試験会場や日程を選べるようになり、試験対策がしやすくなった

令和2年度に合格率が上昇したものの、以降は下降傾向にあるため、今後も合格率が調整され、今までの平均である25%程度に戻ることが予想されます。

また、基本情報技術者試験は、情報処理技術者の国家試験のなかで、レベル2に該当する試験です。

レベル3応用情報技術者試験
レベル2基本情報技術者試験
情報セキュリティマネジメント試験
レベル1ITパスポート試験

試験の位置付けを考えても、基本情報技術者試験がITパスポート試験と比較して難易度が高いのは納得できますね。

基本情報技術者試験に1発合格するのは約半数!ITパスポートは8割超

1発合格の割合がITパスポートの約4割減!2回目合格の割合は3倍以上に

基本情報技術者試験とITパスポート試験合格者に対して行った、弊社独自のアンケート結果によると、ITパスポート試験では1発合格が8割超ですが、基本情報技術者試験では約5割と、大きな差がありました。
さらに同アンケート結果より、基本情報技術者試験の2回目合格者は3割と、ITパスポートの3倍以上の割合に及ぶことが分かりました。
※弊社実施アンケートより

つまり、基本情報技術者試験は、ITパスポートよりも1発合格が難しい試験だといえます。

とはいっても、半数以上が1発合格を果たしていますので、IT知識に自信がない方も、本記事で解説する勉強時間を確保し、1発合格を目指していきましょう!

初学者が合格するために必要な勉強時間は約200時間

基本情報技術者試験の試験対策に必要な勉強時間は、以下を目安にしてください。
※ITパスポート試験と比較

基本情報技術者試験ITパスポート試験
IT知識が「全く」ない人約200時間約60〜70時間
IT知識が「多少」ある人約100〜200時間約30〜60時間
IT知識が「かなり」ある人約50〜80時間約30時間
※弊社実施アンケートより

ITパスポート試験と比較すると、基本情報技術者の試験対策に必要な勉強時間が圧倒的に多く、難易度が高いことがよく分かりますね。

では、事前のIT知識の有無別に必要な勉強時間について、ITパスポート試験と比較をしながらみていきましょう。

IT知識が「全く」ない人・IT知識に自信がない人

IT知識に自信のない人は、1日平均約1時間の勉強を約半年間行っている!
[基本情報技術者試験合格者]

※弊社実施アンケートより

▼勉強時間・学習期間の目安(IT知識「全く」なし)

基本情報技術者試験ITパスポート試験
勉強時間/週(1日平均)7時間/週(1日平均1時間程度)7時間/週(1日平均1時間程度)
学習期間半年前1〜2ヶ月前
※弊社実施アンケートより

IT知識が「全く」ない人や、IT知識に自信がない人は、基本情報技術者試験にかける総勉強時間として、約200時間を確保しましょう。

なかでも、弊社のアンケート結果によると、試験日の半年前から試験対策を開始し、1週間あたり約7時間(1日平均約1時間)の勉強をしていた人が多いようです。
ちなみに、ITパスポート試験の合格者では、同様の勉強時間で学習期間が1〜2ヶ月間と、かなりの差がみられます。

仕事や学校などで忙しい人もいらっしゃるため、1日の勉強時間よりもトータルの学習期間を長めにとり、勉強時間を確保しているようですね。

IT知識が「多少」ある人・ITパスポートに合格したがあまり自信がない人

IT知識が「多少」ある人は、1日平均30分〜1時間の勉強を約3〜6ヶ月間行っている!
[基本情報技術者試験合格者]

※弊社実施アンケートより

▼勉強時間・学習期間の目安(IT知識「多少」あり)

基本情報技術者試験ITパスポート試験
勉強時間/週(1日平均)3.5〜7時間/週
(1日平均30分〜1時間程度)
7時間/週(1日平均1時間程度)
学習期間3ヶ月〜半年前1ヶ月前
※弊社実施アンケートより

IT知識が「多少」ある人や、ITパスポートには合格したがあまり自信がない人は、基本情報技術者試験にかける勉強時間として、約100〜200時間を確保しましょう。

なかでも、弊社のアンケート結果によると、試験日の3ヶ月〜半年前から試験対策を開始し、1週間あたり約3.5〜7時間(1日平均約1時間)勉強していた人が多いようです。
ちなみに、ITパスポート試験の合格者では、同様の勉強時間で学習期間が約1ヶ月間の人が最多。ITパスポートは、短期集中型で対策されているようですね。

IT知識は「多少」ありといえども、その知識の程度については人によって異なるため、まずは200時間の確保を目指して余裕を持って勉強計画を立てておくのがおすすめです。

または、過去問を一度解いてみて、自身の理解度を把握し、ある程度「いけそうだな」という感覚があれば、100〜150時間程度を目安にしてもよいでしょう。

IT知識が「かなり」ある人・プログラミングなどの実務経験がある人

IT知識が「かなり」ある人は、1日平均30分の勉強を約3ヶ月間行っている!
[基本情報技術者試験合格者]


基本情報技術者試験合格者に対して行った弊社独自のアンケート結果によると、試験勉強前のIT知識について、「IT知識は「かなり」あり」と答えた人のなかで、3ヶ月前から試験対策を開始し、1週間あたり3.5時間(1日平均約30分)勉強している人が最多でした。
※弊社実施アンケートより

IT知識が「かなり」ある人・プログラミングなどの実務経験がある人は、基本情報技術者試験にかける勉強時間として、約50〜80時間を確保しましょう。

弊社のアンケート結果によると、試験日の約3ヶ月前から試験対策を開始し、1週間あたり約3.5時間(1日平均約30分)の勉強をしていた人が多いようです。

基本情報技術者試験において、プログラミングなどの実務経験は非常に役に立ちます。
なぜなら、科目B(午後)試験では、プログラミングや情報セキュリティに関する問題が実務に即して出題されるためです。

IT知識が「かなり」ある人は、過去問を反復演習して出題傾向を掴み、試験に慣れることに重きをおきましょう。

IT知識が「かなり」あるとしても、3ヶ月前くらいからは対策する必要がある基本情報技術者試験。
難易度が高いことは分かりましたが、合格者の皆さんは具体的にどのような部分で苦労しているのでしょうか。

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基本情報技術者試験の勉強で苦労したこと1位は「学習範囲の広さと量」

※弊社実施アンケートより

基本情報技術者試験の合格者に対して行った弊社のアンケート結果によると、

Q.「基本情報技術者試験について、学習をするにあたり、一番苦労したことはなんですか?」という質問に対して、「学習範囲の広さと量」という回答が最多でした。

多くの人が、試験範囲の広さと、勉強すべき内容のボリュームの大きさに苦労しているようです。

学習範囲自体は広いものの、過去問対策にしっかりと取り組めば、基本情報技術者試験の出題傾向がある程度見えてきます。

「出題頻度の多い分野は、深く理解し正解できるまで対策する」、「ほとんど出題されない分野はあまり深入りしない」など、学習内容の取捨選択ができるようになるでしょう。

「学習範囲の広さと量」に悩まされないよう、テキストで一通りインプットを終えたら、スムーズに過去問演習へ移るのがおすすめです。

難易度高めの基本情報技術者試験、どんな問題がでるの?

基本情報技術者試験は、科目A(午前)試験と科目B(午後)試験に分かれています。
出題内容についてみていきましょう。

科目A(午前)試験科目B(午後)試験
出題内容・テクノロジ系:41問
・マネジメント系:7問
・ストラテジ系:10問
・テクノロジ系のみ
「アルゴリズムとプログラミング」:16問
「情報セキュリティ」4問
  • 科目A(午前)試験

科目A(午前)試験は、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野から構成されます。
各分野についての基礎的な知識や計算問題などが問われますが、最も出題割合が多いのがテクノロジ系分野です。
出題形式はITパスポートとほぼ同じなので、「ITパスポートのテクノロジ系特化版」と考えましょう。

  • 科目B(午後)試験

科目B(午後)試験は、テクノロジ系から「アルゴリズムとプログラミング」「情報セキュリティ」の2分野が出題されます。
プログラミングの実務に即した問題が出題され、この科目B(午後)試験が基本情報技術者試験の難易度を押し上げているともいえるでしょう。

基本情報技術者試験の詳細な試験内容について、以下の記事で詳しく解説しています。

科目B(午後)試験に苦戦する人が多い!

<実際の声>

科目A試験は過去問の繰り返しで対応できますが、科目B試験は本質的に内容を理解していないといけません。繰り返し学習して分からない部分を徹底して理解できるよう反復して学習することがポイントです。(40代男性・会社員)

科目A試験は、過去問中心に間違いがなくなるまで何周も繰り返すといいと思います。科目B試験は運もありますが、アルゴリズムが文系の私には鬼門だったので、ガッツリ取り組む必要があるかと思います。(30代女性・会社員)

問題は午後のプログラミングで、この対策に難渋した。勤務先が非IT系の場合や出身学科が非IT系の場合、詳しい人に尋ねるなりスクールを活用するなりのほうが対策しやすいと考えられる。(50代男性・会社員)

合格者の実際の声を聞くと、「科目B(午後)試験の対策に難渋した」「科目B(午後)試験には本質的な理解が必要」など、科目B(午後)試験の難易度の高さについての言及が目立ちました。

科目B(午後)試験では、アルゴリズムとプログラミグ、情報セキュリティについて、実務的な内容が問われます。

特に、アルゴリズムとプログラミングでは、エンジニアやプログラマーでなければあまり触れることのないプログラミング言語やマークアップ言語について理解しなければなりません。
専門的かつ、実際のシステム開発における作業内容に即して出題されるため、実務経験やIT知識がないとイメージがつきにくいことも、科目B試験の難易度を上げる要因となっています。

ただし、難易度が高いからといって、初学者の人やIT知識に自信がない人が合格を目指せないわけではなく、計画的な勉強と過去問の反復演習で合格に近づくでしょう。

また、「どうしても勉強時間が足りない」「科目B(午後)試験だけに集中して対策したい」という方には、科目A(午前)試験免除を利用する手もあります。

科目A(午前)試験免除を利用するのもあり!

基本情報技術者試験では、IPAが認定するe-ラーニングなどの講座を受講し、修了試験に合格すると、科目A(午前)試験の受験が免除される制度があります。

▼科目A(午前)試験免除制度の流れ

※参考:基本情報技術者試験(FE)の午前試験が免除される制度について|IPA
科目A(午前)試験免除制度
IPAが認定したe-ラーニングなどの講座を受講し、IPAが提供する科目A(午前)試験免除修了試験に合格すると、基本情報技術者試験における科目A(午前)試験の受験が1年間免除される制度(科目B(午後)試験のみの受験でOK)

IPAが認定する科目A(午前)試験免除対象講座を受講し、修了試験に合格すると、科目A(午前)試験の受験が1年間免除されます。
免除期間は科目B(午後)試験のみに集中できるため、基本情報技術者試験に合格する可能性が高まるでしょう。

科目B(午後)試験の難易度の高さに悩んでいる人は、科目A(午前)試験免除制度の利用も検討してみてくださいね。

基本情報技術者試験合格者の8割以上が過去問演習を推奨!

合格者の8割以上が過去問演習を推奨!
Q. 「基本情報技術者試験について、あなたの経験の中から、これから受験する人が最短もしくは確実に合格するためにおすすめの勉強方法はどのようなものですか?」

基本情報技術者試験の合格者に対するアンケートにて、最短もしくは確実に合格するためのおすすめの勉強法を聞いたところ、過去問演習の重要性について言及した人が約8割を超えました。
※弊社実施アンケートより

<実際の声>

基礎知識を習得するために、まずは参考書などを読むことをおすすめしますが、早めに過去問演習に取り組んだほうが良いと思います。(20代男性・専門学生)

ひたすら過去問を解く。特に問題については使い回しが多いため、覚えるくらいは解く。午後試験については制度が変わるため何とも言えないが、問題の出し方に癖があるので過去問を解いてその癖に慣れること。(20代女性・会社員)

実際の合格者の声からも、基本情報技術者試験の難易度に対応するには、過去問の演習が重要であると分かります。

基本情報技術者試験の過去問は、IPAの公式サイトで公表されています。
詳しくは以下をご確認ください。

参考:過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)|IPA

そして、過去問を重要視しつつも、気にしておかなければならないのが、シラバスの改訂です。
基本情報技術者試験だけでなく、IPAが実施する情報処理系の国家試験では、定期的にシラバスの改訂が行われます。
中でも、2023年4月以降実施の試験からは、大きくシラバスと試験要項が改訂されるため、過去問題だけでなく、改定後の試験内容に沿った対策が必要です。

以下では、2023年4月以降の基本情報技術者試験についてみていきましょう。

シラバスの改訂に注意!過去問にプラスして予想問題に取り組もう

2023年4月以降に実施される基本情報技術者試験のシラバスが改訂されます。
特に、多くの人が苦戦している科目B試験では、試験範囲や出題方式に大きな変更があります。

下記で解説する改訂内容を参考に、テキスト・Webサイトの予想問題やサンプル問題を活用し、改訂後の問題にも対策しましょう!

基本情報技術者試験 2023年4月以降実施試験の主な変更点

参考:情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について|IPA

基本情報技術者試験のサンプル問題が、IPAの公式サイトで公表されています。
詳しくは以下をご確認ください。

参考:基本情報技術者試験(科目A試験)サンプル問題(60問)セット

参考:基本情報技術者試験(科目B試験)サンプル問題(20問)セット

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基本情報技術者試験は、過去問を中心に対策しよう!

合格率が約25%と、難易度が高めの基本情報技術者試験。
ワンランク下のITパスポート試験と比較すると、1発合格者の割合が大きく減少し、必要な勉強時間も増加しています。

特に、科目B試験では、アルゴリズムやプログラミングなど、「エンジニア」や「システム開発担当者」でなければ普段触れることのないプログラミング言語についての理解も必要です。

そんな難易度の高い基本情報技術者試験に合格した人のうち、8割を超える人が試験対策として過去問演習を推奨しています。

試験内容の改訂はあるものの、科目B試験のメインとなる「アルゴリズムとプログラミング」「情報セキュリティ」に関しては、従来の試験にも解答必須分野として出題されているため、過去問での対策も十分可能です。

試験対策前はIT知識に自信がなくても、1発合格している人はたくさんいます。
テキスト・Webサイト・アプリなど、自分に合った過去問演習で、合格を掴み取りましょう!

基本情報技術者試験のおさらい

基本情報技術者試験の概要や申込方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。

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